21世紀文化論 第二回講座開催!

こんにちは。芸術学科研究室の宮浦です。
本日は、5/30(土)に行った芸術学科1・2年生の必修科目「21世紀文化論Ⅰ」の授業の様子を報告したいと思います!
さて、この「21世紀文化論Ⅰ」の授業は、最先端の現場で活躍する人々を国内・国外からゲスト講師としてお招きし、特別講義をして頂く連鎖講座です。
これまでも、アーティスト、小説家、評論家、キュレーター、研究者などなど、様々な方をゲスト講師としてお招きしてきました。

今年度第二回目の21世紀文化論の講師は、考古学者・形質現象学研究者の坂野俊哉(ばんの としや)さん。
タイトルは、「「発掘」ーー〈天地人〉を繋ぐものーー」。

授業では、考古学者として全国各地の現場で発掘・調査されている坂野さんのお仕事をご紹介頂きました。

写真のスライドは、遺物として出土した水晶の鏃(やじり)

写真のスライドは、遺物として出土した水晶の鏃(やじり)

「今見えている世界の大半は「現在」という時間の表皮の一部にすぎない」と話す坂野さん。
発掘という作業を通して、「表皮」の奥に潜む時間や世界を読み解くこと。そんな考古学者の仕事は、我々芸術を学ぶ芸学生にも通じるものがあるようです。
授業の最後に、坂野さんはにこやかに語ります。「考古学的手法を用い、自分の時間の堆積を幻視する。そこで見えたものを、自分の想像力にフィードバックしてみてください」。「考古学的手法」を通して、見えないものを見る。そのような想像力は、芸術に携わる芸学生にとっても、とても重要なものに思えます。