美術館へ出かけて行く。いわゆるオフ・キャンパス。美術館は身近な場所であってほしいが、なかなか距離的にも、精神的にも遠い、場所。今回は芸術学科出身のふたりの学芸員がそれぞれに企画した展覧会。
ひとつは「ある編集者のユートピア 小野二郎:ウィリアム・モリス、晶文社、高山建築学校」、ひとつは「それぞれのふたり 池田良二と海老塚耕一」で、その版画展の作家のひとりが私であるため、良い機会と考えて学生を連れ出した。90名近い学生が熱心に作品を観る様は楽しく、嬉しく、そして美しかった。
質問も沢山生まれて、彼らのなかに“美術”と直接接することで生まれていく確かな想いを感じることができた。
彼らにとって愉の時間が訪れ、思索が続くことを願っている。
また、本展に伴うトークは、下記のURLから聞くことができます。
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/blog/entry.php?id=blg00105