サエボーグさん特別講義 開催のお知らせ

(photo by 都築響一)

ジェンダー文化論 特別講義

サエボーグの豚小屋

■日時:2016年6月24日(金)10:40〜
■場所:多摩美術大学八王子キャンパス 情報デザイン・芸術学棟3階25-311教室
■主催:芸術学科 映像文化設計ゼミ
*入場無料・予約不要


サエボーグ ラテックス製のスーツを自作し、自ら装着するパフォーマンスを展開するアーティスト。第17回岡本太郎現代芸術賞展(川崎市岡本太郎美術館,2014)にて岡本敏子賞受賞。最近の個展に「HISSS」(岡本太郎記念館)「Slaughterhouse-13」(Joshibi galleria nike,ともに2015)など。

「サエボーグの名前は本来の名前とかけてサイボーグ的な身体と重ねて合わせています。ゴムという人工的な皮膚を身につけ、自分の性別や年齢、様々な枠組みを超越した、人ではない何かになることに憧れているのです。ゴム製のスーツは汗だくになり、つらく息苦しいですが、パンパンに膨らんだゴムが隙間なく本来の身体を圧迫し、自分の体そのものになる感覚を得ることが出来ます。自分ではないもの、自己を超越したものに憑依することができるのです。私は、新しいジェンダーや自由な性を作るために制作しているのかもしれません。これらの一連の作品は、人工的な世界であることを強調し、ジェンダーもまた人工的なものであることを訴えます。人工的な環境で特定の役割をこなすことは、哀れな食用家畜と変わりないのです。」(サエボーグ)