専門は中世ヨーロッパ美術史。なかでも、ロマネスク期(11〜12世紀)の美術や建築を研究しています。その時代で残っているもののほとんどが教会美術ですが、キリスト教的でないふしぎな意匠も多く、謎に満ちています。
先史時代の遺物や骨董、刺繍、工芸などにも興味がありますので、西洋美術に限らず、みなさんと一緒に、この世界にまだ知られていない美を「発見」し、それについて語ることばをみつけていけたらいいなと思っています。
東京生まれ。
東京大学大学院理学系研究科植物学専攻博士課程修了。博士(植物生態学)。
東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学 専攻博士課程満期退学。博士(美術史)。
ロンドン、コートールド美術研究所留学。
活動紹介
東海大学文学部准教授、教授を経て、本学美術学部芸術学科教授。
新潮社「青花の会」編集委員
主著
『ロマネスクの宇宙 シローナの《天地創造の刺繍布》を読む』(東京大学出版会、2008年)
『ロマネスク美術革命』(新潮社、2015年)
「天使の肉体 : 天使イメージの変遷と天使崇敬」 (特集 天使たちの中世)『西洋中世研究』4号(2012年)、50-77頁。
共著
『イタリア古寺巡礼』シリーズ(新潮社、2009年、2010年、2011年)
『〈驚異〉の文化史―中東とヨーロッパを中心に―』(名古屋大学出版会、2015年)
『移動者の中世 史料の機能、日本とヨーロッパ』(東京大学出版会、2018年)
『この世のキワ 〈自然〉の内と外』(勉誠出版、2019年)
『アーサー王伝説研究 中世から現代まで』(中央大学出版会、2019年)
受賞
第21回辻荘一・三浦アンナ学術 奨励金受賞(2009年)
島田謹二記念学藝賞(2011年)
第38回サントリー学芸賞、芸術・文学部門(2016年)
松前重義賞(文化部門優秀賞)(2017年)