時間と空間を自由に編み直して、自分にとって理想のアーカイブを作ってみたい、それが子供のときからの夢でした。ただそこから、自分に独自の世界を、自分なりの言葉で表現できるようになるためには、多くの挫折、多くの回り道が必要でした。皆さんもぜひ何かを表現したいという気持ちを決して捨てず、それを地道に、ひとつずつ実現して行ってください。私はそのお手伝いをしていきたいと思っています。
東京都生まれ。早稲田大学第一文学部考古学専修卒業。
文芸評論家/芸術人類学研究所所員/美術学部教授
活動紹介
折口信夫研究を中心に、南方熊楠と柳田國男の民俗学、鈴木大拙と西田幾多郎の宗教哲学が交わる地点に、近代日本思想の新たな可能性を探る批評活動を展開している。批評とは、古きものの解釈であると同時に新しきものの創造でもあると考えている。
主な著書
『神々の闘争 折口信夫論』(2004年、講談社)
『近代論 危機の時代のアルシーブ』(2007年、NTT出版)
『光の曼陀羅 日本文学論』(2008年、講談社)
『たそがれの国』(2010年、筑摩書房)
『祝祭の書物 表現のゼロをめぐって』(2012年、文藝春秋)
『折口信夫』(2014年、講談社)
『大拙』(2018年、講談社)
など多数。
編著書
『折口信夫文芸論集』(2010年、講談社文芸文庫)
『折口信夫天皇論集』(2011年、講談社文芸文庫)
『折口信夫芸能論集』(2012年、講談社文芸文庫)
『折口信夫対話集』(2013年、講談社文芸文庫)
など。
受賞歴
『神々の闘争 折口信夫論』(2002年群像新人文学賞評論部門優秀作、2005年芸術選奨文部科学大臣新人賞)
『光の曼陀羅 日本文学論』(2009年大江健三郎賞、2009年伊藤整文学賞)
『折口信夫』(2015年角川財団学芸賞、2015年サントリー学芸賞)