2014年度「装飾デザイン調査設計ゼミ」の学生による「卒業論集」が刊行されました。(2015年3月刊)
古来、諸民族を横断し祈りの場に刻まれ、現代では日常のデザインで愛好される「文様」芸術についての探究。
あるいは日本の神社の聖域に宿る「不可視の美」としての「霊性」。あるいはまた、西洋文明の大転換期となる19世紀末の
芸術の「神秘主義」や、同じ作家のモノクロームとポリクロームの往還と変遷、現代の都市とユートピア思想の関係を解き明かす、
いずれもユニークな論文が掲載されています。
《目次》
人々の心を写す「文様」芸術—ケルト、アイヌ、縄文の「渦巻き文様」
生命の花ーオディロン・ルドンの描いた花ー
不過視なる神霊の美
「現代が希求するユートピア思想」—ユートピア思想の系譜と有用性
フェルナン・クノップフの「過去」への眼差しー《D’autrefois》に関する考察ー