【タマガニュース】チームラボが禅の「円相」をテーマに立体の書に挑戦

チームラボが禅の「円相」を作品にした。特別展「禅―心をかたちに―」が開かれている東京国立博物館平成館のラウンジに、《円相 無限相》というタイトルで設置、公開している。来年1月ロンドン、3月ドバイでの公開に先駆けた展示だという。

 チームラボは、猪子寿之さんをリーダーにして、技術と創作の掛け合わせをグループで追究しながらアート作品を制作している組織。デジタル映像を使った表現を得意とし、空間そのものを制作対象とする例もある。メンバーにはコンピュータープログラマー、ウェブデザイナー、建築家、CGアニメーター、絵師など多様なスペシャリストがおり、1人のアーティストでは難しい広く深い表現と技術に基づく作品制作を目指しているところに特徴がある。

 「円相」は、禅僧が書とも絵ともつかないものとして遅くとも江戸時代から墨で書いてきた哲学的なテーマだ。フリーハンドでただ、円を書く。円はすべての形の基本の一つだ。しかし、コンパスを使わずに正確に書くのは極めて難しい。だからこそ、単純なはずの円に人格や味わいが表れる。白隠慧鶴などの江戸時代の画僧がよく描いている。シンプルなものほどごまかしがきかない。やはり特別なテーマである。(続きはこちらをご覧ください)