東近美でモーツァルト、ブラームスなど演奏するおしゃべり付きのコンサート

東京国立近代美術館(東京・竹橋)で、「トーマス・ルフ展」(※)の関連イベントとして、9月11日にモーツァルトやブラームスを演奏するおしゃべり付きのコンサートが開催されます。ロスアンジェルス交響楽団元首席ヴィオラ奏者の大山平一郎氏、東京交響楽団コンサートマスターの水谷晃氏らが演奏、本学科の小川敦生教授が「ゲストスピーカー」として参加します。来場したお客様との「対話」(ダイアローグ)の時間も設けられます。

◎Music Dialogue@MOMAT「主題と変奏-トーマス・ルフ展によせて」
美術と音楽をめぐる「主題と変奏・変容」
~トーマス・ルフは何を変容させたのか?~

 「写真を西洋絵画の歴史に例えると、まだ“中世レベル”」と語る、写真家トーマス・ルフ。現代美術の先駆者であるマルセル・デュシャンに大きな影響を受けながら、「写真」のさまざまな可能性を切り開きました。レディメイドというコンセプトで、デュシャンが既成の工業製品を全く新たな作品として見立てた《泉 Fountain》のように、ルフが撮影する対象そのものは目新しくなくとも、鑑賞者には新たな体験をもたらすのです。
 このように既存の「主題」を新たな視点で描き直す「変容」は、美術の歴史上、何度となく繰り返し行われてきたものであると同時に、音楽の分野でも「主題と変奏」という形態で、西洋芸術のなかでジャンルを問わず、根幹に位置するものとして大きな役割を果たしてきました。 
 本コンサートでは、専門家のレクチャーと様々な楽曲の演奏を通じて、美術と音楽で共通する「変奏・変容」の魅力をひもとき、ルフが作品上で試みた革新的な「変容」とモーツァルトやブラームスなどによる変幻自在な「変奏」を楽しんでいただきます。
 
Music Dialogue@MOMAT「主題と変奏-トーマス・ルフ展によせて」
〔日 時〕2016年9月11日(日)13:00開演
〔会 場〕東京国立近代美術館 地下講堂
〔出演者〕ピアノ:永野光太郎、ヴァイオリン:水谷晃、直江智沙子、ヴィオラ:大山平一郎、チェロ:金子鈴太郎、ゲストスピーカー:小川敦生(美術ジャーナリスト/多摩美術大学美術学部芸術学科教授)
〔プログラム〕
・モーツァルト………弦楽四重奏曲第15番 二短調 K421から第4楽章
・ブラームス…………弦楽四重奏曲第3番 変ロ長調 Op.67から第4楽章
・ウェーベルン………ピアノのための変奏曲,Op.27
・チャイコフスキー…ピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の思い出に」から第2楽章
・お客様とのダイアローグ  

〔入場料金〕一般4,000円/学生2,000円

※Music Dialogueチケット半券提示で、トーマス・ルフ展の当日券(美術館の窓口販売に限る)が購入時に200円引きになります。先に定価で展覧会を鑑賞した方は、Music Dialogue会場での半券提示で、現金200円をお返しします。

〔お申込み〕https://goo.gl/RKjuFt
 
⇒ 詳細は、http://goo.gl/PEKgUP を御覧ください。

※「トーマス・ルフ展」
2016年8月30日〜11月13日、東京国立近代美術館本館