芸術学科卒業生であり、本学科開講「現代表現論」の授業を担当している中尾拓哉先生がキュレーションした、「メディウムとディメンション:Liminal」展が、神楽坂にて開催中です。
会期は9月27日まで。ぜひご覧ください。
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「メディウムとディメンション:Liminal」
キュレーション:中尾拓哉
出品アーティスト:磯谷博史、長田奈緒、鎌田友介、佐々木耕太、鈴木のぞみ、髙田安規子・政子、玉山拓郎、津田道子、平川紀道、平田尚也、古橋まどか、山根一晃
会期:2022年9月3日(土)- 9月27日(火)
会場時間:11:00 – 18:00(最終入場 17:30)
休催日:水・木曜日
観覧料:500円
会場:柿の木荘
住所: 〒162 – 0831 東京都新宿区横寺町31
(東京メトロ東西線「神楽坂駅」1a出口徒歩3分、都営大江戸線「牛込神楽坂駅」A2出口徒歩5分)
Webサイト: https://www.nest-a.tokyo/Liminal
主催:Nest-A株式会社(CAVE-AYUMIGALLERY)
協力:ANOMALY、Maki Fine Arts、rin art association、Satoko Oe Contemporary、TARO NASU、Yutaka Kikutake Gallery、青山|目黒、上見設計室、岡建工事、岸総合計画研究所、TRANSISTOR、柿葉舎
本展キュレーターについて
中尾拓哉(なかお・たくや)
美術評論家/芸術学。近現代芸術に関する評論を執筆。特に、マルセル・デュシャンが没頭したチェスをテーマに、生活(あるいは非芸術)と制作の結びつきについて探求している。著書に『マルセル・デュシャンとチェス』(平凡社、2017年)、編著書に『スポーツ/アート』(森話社、2020年)、監訳書にマシュー・アフロン『デュシャン 人と作品』(フィラデルフィア美術館、2018年)などがある。
■トークイベント
「Liminal」とはなにか? ── 境界と閾をめぐって
中尾拓哉 × 沢山遼(美術批批評家)
9月11日(日)
18:30 – 20:00 (開場18:00)
※事前申込制
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以下、プレスリリースより
築50年の木造アパート「柿の木荘」の改修、その「前/後」にまつわる展覧会
概要
「メディウムとディメンション:Liminal」は戦後の神楽坂に建設された木造アパートの改修にともない、さまざまなかたちで時間と空間にアプローチする展覧会です。
1966年に建てられた木造アパート「柿の木荘」は、かつて賃貸アパートとして、そして2016年からは主にアーティスト・イン・レジデンスの滞在施設として使用されてきました。しかし、パンデミックの影響により存続できない状態となり、このたび新たな用途のために改修が行われます。
和製英語である「アパート」は一つの建物の中に別々に住まいがある住居を指し、本来の語である「Apartment」もまた「apart」、すなわち「(時間・空間的に)離れて」という意と無関係ではありません。複数人の住まいとして同じ/別々の日常を繰り返してきた建物に存在した時間と空間を行き来しながら、その内部と外部へ複層的に時間と空間を結んでいく/解いていくこと。本展は、私たちのすぐそばにある「消えていくもの」と「現れてくるもの」、そして「変わるもの」と「変わらないもの」の間にある「Liminal(境界的)」な状態から現在をとらえ直し、新たな次元、あるいはそれぞれの時間と空間の中に足を踏み入れていく試みです。