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神奈川大学評論の最新号(第63号)の巻頭対談として、 中沢新一所長と作家の平野啓一郎氏との対談が掲載されています。
タイトルは「死と宗教と文学をめぐって」ですが、 現在の大きなテーマである経済問題が多く討論されています。
新自由主義(市場経済主義)とは、市場が自分の価値を内生的、内部で 決めていくという原理の拡大であるので、 これは生命にとっての外生的な原理である死の排除の問題と 根本原理が同じではないか、との中沢所長の分析が披露されます。
そして、外生的原理をも組み込んだ、大きなマクロな統合を実現する 知的構築物として、宗教的主題を組み込みつつ、神秘化や超越化という手法を 拒否したところにあらわれる、未来の科学のヴィジョンが示されます。 そこでは、宗教や文学の主題と、経済学・量子力学・生物学などとの 比較や統合を通じて、大きな客観性の探求が行われることになるであろうとの 展望が語られています。
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神奈川大学評論の最新号(第63号)の巻頭対談として、 中沢新一所長と作家の平野啓一郎氏との対談が掲載されています。
タイトルは「死と宗教と文学をめぐって」ですが、 現在の大きなテーマである経済問題が多く討論されています。
新自由主義(市場経済主義)とは、市場が自分の価値を内生的、内部で 決めていくという原理の拡大であるので、 これは生命にとっての外生的な原理である死の排除の問題と 根本原理が同じではないか、との中沢所長の分析が披露されます。
そして、外生的原理をも組み込んだ、大きなマクロな統合を実現する 知的構築物として、宗教的主題を組み込みつつ、神秘化や超越化という手法を 拒否したところにあらわれる、未来の科学のヴィジョンが示されます。 そこでは、宗教や文学の主題と、経済学・量子力学・生物学などとの 比較や統合を通じて、大きな客観性の探求が行われることになるであろうとの 展望が語られています。