Tags : 書籍紹介
このTagsの登録数:42件 表示 : 1 - 7 / 42
Jun 14, 2013
安藤礼二編『折口信夫対話集』
安藤礼二所員の最新編著のご紹介です。
■『折口信夫対話集』折口信夫著/安藤礼二編 2013年6月10日発行 講談社文芸文庫 定価1,600円(税別)
生涯に膨大な対談、鼎談を残した折口の対話を3章で構成した安藤礼二のオリジナル編集。
北原白秋、室生犀星、西脇順三郎、谷崎潤一郎、川端康成、小林秀雄達と文芸を語り合った第1章。
第2章は師・柳田国男と民俗学について。
鈴木大拙等との宗教をめぐる第3章は、全集未収録で資料としても貴重な座談会である。(本書カバーより)
折口信夫は、生涯を通じて数多くの対談を行い、座談の席に連なった。その主要なものは新版の『折口信夫全集』別巻3(中央公論社、1999年)に収録された。結果として、全集のこの巻は700頁近くに膨れ上がり、しかも折口が参加した対談・座談のすべてを収めることはかなわなかった。今回、全集に収録されなかった貴重な座談も含め、さまざまな機会に、さまざまな相手に向かって、折口信夫が残した生の声をそのまま耳にすることができる1冊の対話集を編んでみた。(安藤礼二「解説」より)
May 07, 2013
平出隆『胡桃の戦意のために』訳本刊行
平出隆所員の新刊のご紹介です。
■詩集『胡桃の戦意のために』(1982)のノルウェー語訳が刊行されました。
出版社(ノルウェー):Forlaget Oktober
翻訳者: Ika Kaminka (イカ・カミンカ)氏
May 18, 2012
安藤礼二編『折口信夫芸能論集』
安藤礼二所員の最新編著のご紹介です。
■『折口信夫芸能論集』折口信夫著/安藤礼二編 2012年5月10日発行 講談社文芸文庫 定価1,470円
『文芸論集』『天皇論集』に続く編者安藤礼二によるオリジナル編集折口信夫第三弾は『芸能論集』。 折口による民俗学は芸能を根幹としており、その起源は、沖縄をはじめとした南の島々にあり、さらに信州などの山深い地で洗練され、能や歌舞伎、詩歌へとつながっていく――。 日本の英知・折口信夫の三部作、ここに堂々の完結。(本書カバーより)
マレビトという、折口信夫が創り上げた概念もまた、一年に一度、祝祭をもたらすために共同体を訪れる、神であるとともに人でもあるような存在を指す。一年で最も厳しい季節を迎え、世界がやせ衰え「死」に直面したとき、神であり人であるマレビトが訪れ、時間も空間も生まれ変わり、世界は豊穣な「生」を取り戻す。世界が死に、世界が再生される瞬間、激烈な力が発生し、解放される。(安藤礼二「解説」より)
Apr 12, 2012
平出隆『カフカの泣いたホテル――FOOTNOTE PHOTOS 01』
平出隆所員の近著のご紹介です。
■『カフカの泣いたホテル――FOOTNOTE PHOTOS 01』 2012年2月3日発行 via wwalnuts
[FOOTNOTE PHOTOS]と名づけられる叢書内シリーズの第1冊です。このシリーズは、著者自身による写真が、既刊著書の或るくだりへの「脚注」として数葉、葉書大で収録されるというものです。今回の底本は『ベルリンの瞬間』、撮影は1999年2月のヴェネツィア。「芸術新潮」に発表されて話題を呼んだ三点の写真を組みなおした、著者初の写真集となります。1913年9月、北イタリア旅行途次のヴェネツィアのホテルで、カフカはベルリンの恋人フェリーツェ・バウアーへ手紙を書きました。著者は13年前の足跡調査時の資料でもある写真を示すとともに、このたび、カフカの手紙をあらたに訳出しました。表紙写真は保存されている当時の帳場カウンターで、カフカはここで宿泊者名簿に署名したといわれています。/via wwalnuts HP より
Apr 10, 2012
港千尋 新写真集『掌の縄文』
港千尋の新刊情報です。
■『掌の縄文』 港千尋/著 2012年4月3日発行 羽鳥書店 定価4,200円
◎収録テキスト 港千尋 「抱かれた時間」 クロード・レヴィ=ストロース 「縄文展カタログ序文」
人の手に抱かれた縄文土器・土偶の写真集。 写真家・港千尋が目を奪われた、土器を素手で持つ光景。見られるための展示品ではない、 触られるために存在するどきや土偶の表情を、人の手とともに浮かびあがらせる。 収録テキスト「抱かれた時間」では、岡本太郎が撮った、掌にのる縄文土器の写真を紹介。 クロード・レヴィ=ストロースが縄文について語った唯一の文章「縄文展カタログ序文」 (1998年、パリ日本文化会館にて開催)も再録する。 /帯文より
椹木野衣 新刊単行本『太郎と爆発─来たるべき岡本太郎へ』
椹木野衣所員の新刊が出版されています。
■『太郎と爆発─来たるべき岡本太郎へ』 椹木野衣・著 2012年2月25日刊/河出書房新社/定価2,520円
第五福竜丸の被爆に触発され、核爆発を主題とする絵画をいくつも製作した岡本太郎。 その2つの大作『明日の神話』と『太陽の塔』を中心に、人類の未来を探った芸術家の 本質に迫る画期的論考。 /河出書房新社HPより
せんだいメディアテークの機関誌『ミルフィユ04』にも 椹木所員の文章「『今日』をつくる新たな人に」が寄せられています。 ■『ミルフィユ 04』赤々舎刊 定価1,575円 企画/発行せんだいメディアテーク
赤々舎HPはこちらをご覧ください。
続けて6月21日に発刊される安藤礼二所員の新刊をご紹介します。
富岡多惠子さんとの共著です。
書名:『折口信夫の青春』
著者:富岡多惠子・安藤礼二
出版社:ぷねうま舎
価格:2700円(税抜)
■ 言語学者・国文学者にして草創期の民俗学者、歌人にして詩人……折口信夫 = 釋迢空とは何者か。ホントーを外さない作家修練の直観と、気鋭の批評家の犀利な論理とで、例外的な個性を育んだ形成期の謎を、多角的に読み解く。
■ 折口信夫の秘密──その背後には創造的にして破壊的な思想のるつぼが、明治期の知られざる一つの精神圏が、そして混沌のエネルギーに満ちた近代日本の「青春」がひそんでいた。
■ 藤無染、本荘幽蘭、鈴木大拙、金沢庄三郎、マックス・ミュラー……柳田國男と出会う以前の、折口の青春を彩った人びと。これらの関係のネットワークから、その時代の革命的な宗教思想・言語思想の糸をたぐり出す。(ぷねうま舎HPより)