Tags : 書籍紹介,安藤礼二
このTagsの登録数:3件 表示 : 1 - 3 / 3
Jun 14, 2013
安藤礼二編『折口信夫対話集』
安藤礼二所員の最新編著のご紹介です。
■『折口信夫対話集』折口信夫著/安藤礼二編 2013年6月10日発行 講談社文芸文庫 定価1,600円(税別)
生涯に膨大な対談、鼎談を残した折口の対話を3章で構成した安藤礼二のオリジナル編集。
北原白秋、室生犀星、西脇順三郎、谷崎潤一郎、川端康成、小林秀雄達と文芸を語り合った第1章。
第2章は師・柳田国男と民俗学について。
鈴木大拙等との宗教をめぐる第3章は、全集未収録で資料としても貴重な座談会である。(本書カバーより)
折口信夫は、生涯を通じて数多くの対談を行い、座談の席に連なった。その主要なものは新版の『折口信夫全集』別巻3(中央公論社、1999年)に収録された。結果として、全集のこの巻は700頁近くに膨れ上がり、しかも折口が参加した対談・座談のすべてを収めることはかなわなかった。今回、全集に収録されなかった貴重な座談も含め、さまざまな機会に、さまざまな相手に向かって、折口信夫が残した生の声をそのまま耳にすることができる1冊の対話集を編んでみた。(安藤礼二「解説」より)
May 18, 2012
安藤礼二編『折口信夫芸能論集』
安藤礼二所員の最新編著のご紹介です。
■『折口信夫芸能論集』折口信夫著/安藤礼二編 2012年5月10日発行 講談社文芸文庫 定価1,470円
『文芸論集』『天皇論集』に続く編者安藤礼二によるオリジナル編集折口信夫第三弾は『芸能論集』。 折口による民俗学は芸能を根幹としており、その起源は、沖縄をはじめとした南の島々にあり、さらに信州などの山深い地で洗練され、能や歌舞伎、詩歌へとつながっていく――。 日本の英知・折口信夫の三部作、ここに堂々の完結。(本書カバーより)
マレビトという、折口信夫が創り上げた概念もまた、一年に一度、祝祭をもたらすために共同体を訪れる、神であるとともに人でもあるような存在を指す。一年で最も厳しい季節を迎え、世界がやせ衰え「死」に直面したとき、神であり人であるマレビトが訪れ、時間も空間も生まれ変わり、世界は豊穣な「生」を取り戻す。世界が死に、世界が再生される瞬間、激烈な力が発生し、解放される。(安藤礼二「解説」より)
続けて6月21日に発刊される安藤礼二所員の新刊をご紹介します。
富岡多惠子さんとの共著です。
書名:『折口信夫の青春』
著者:富岡多惠子・安藤礼二
出版社:ぷねうま舎
価格:2700円(税抜)
■ 言語学者・国文学者にして草創期の民俗学者、歌人にして詩人……折口信夫 = 釋迢空とは何者か。ホントーを外さない作家修練の直観と、気鋭の批評家の犀利な論理とで、例外的な個性を育んだ形成期の謎を、多角的に読み解く。
■ 折口信夫の秘密──その背後には創造的にして破壊的な思想のるつぼが、明治期の知られざる一つの精神圏が、そして混沌のエネルギーに満ちた近代日本の「青春」がひそんでいた。
■ 藤無染、本荘幽蘭、鈴木大拙、金沢庄三郎、マックス・ミュラー……柳田國男と出会う以前の、折口の青春を彩った人びと。これらの関係のネットワークから、その時代の革命的な宗教思想・言語思想の糸をたぐり出す。(ぷねうま舎HPより)