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朝日新聞では新年企画として、1月1日から5回シリーズで、「新 大きな物語」を掲載しました。 現在における「大きな物語」としての思想・世界観再構築の萌芽と感じられる5つのキーワードを取り上げたものです。
元旦に掲載された第1回「農」において、中沢新一所長のコメント及び活動が紹介されています。
該当部分を以下引用します;
人々が「農」に向かう背景にエコブームや自然志向があることは確かだろう。だがそれ以上に、人類と「農」との長くて深い関係性が、息を吹き返したようにも思われる。 多摩美術大学教授の中沢新一さんは、自身が構想する新しい普遍経済学の核として「重農主義」を唱えている。こう語る。「元来、日本人は文化を編み出す時、自然との調和点を探る形をとってきました。ところがその調和点は破壊され、日本人の精神の源泉が壊滅的な状態になりつつある。そのことに、直感的に危機を感じている。自分の体を使い、労働を介して自然とつながる文化や経済に変えないと、生き延びられないだろうと痛感するのでしょう」 中沢さんは昨秋、東京・四谷で「くくのち学舎」を開設した。「都人のための農業入門」「ぼくらの重農主義」といった講座に20代後半から40代の都会生活者たちが集う。
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朝日新聞では新年企画として、1月1日から5回シリーズで、「新 大きな物語」を掲載しました。 現在における「大きな物語」としての思想・世界観再構築の萌芽と感じられる5つのキーワードを取り上げたものです。
元旦に掲載された第1回「農」において、中沢新一所長のコメント及び活動が紹介されています。
該当部分を以下引用します;
人々が「農」に向かう背景にエコブームや自然志向があることは確かだろう。だがそれ以上に、人類と「農」との長くて深い関係性が、息を吹き返したようにも思われる。 多摩美術大学教授の中沢新一さんは、自身が構想する新しい普遍経済学の核として「重農主義」を唱えている。こう語る。「元来、日本人は文化を編み出す時、自然との調和点を探る形をとってきました。ところがその調和点は破壊され、日本人の精神の源泉が壊滅的な状態になりつつある。そのことに、直感的に危機を感じている。自分の体を使い、労働を介して自然とつながる文化や経済に変えないと、生き延びられないだろうと痛感するのでしょう」 中沢さんは昨秋、東京・四谷で「くくのち学舎」を開設した。「都人のための農業入門」「ぼくらの重農主義」といった講座に20代後半から40代の都会生活者たちが集う。