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今日から、根岸の子規庵で毎年恒例の糸瓜忌特別展示が始まりました。 財団法人子規庵保存会設立80周年の記念すべき今年のお題は、 「「女十句集」と明治の郵便回覧句会」です。
装幀家菊地信義さんのデザインによる美しいちらしが出来ています。
展示の監修は、研究所所員の平出隆先生。 新発見資料の「十句集」実物を見ることができます。 十句集とは、正岡子規が郵便回覧の方法で1896年から亡くなる1902年まで 毎月行っていた句会作品をまとめた小冊子です。 具体的なそのシステムは、 1.「女」「魚」などの毎月のテーマごとに参加者が10句ずつ投稿。 2.幹事が集まった投句(参加20人の場合計200句)を季節ごとに整理して 作者名を伏せて写した冊子を作成。 これを郵便で全参加者に一巡させます。 3.各参加者は、その冊子から自分が良いと思った作品を選句して幹事に 連絡。 4.幹事が選句結果を冊子に朱筆で書き込み、再度郵便回覧(二巡め)。 冊子は、選句の結果最高点を得た参加者に記念として贈呈されました。
以上1〜4のプロセスを、1ヶ月間の間にまわしていたのです。 これを毎月毎月亡くなるまで中心人物として継続していたわけで、 子規の旺盛な仕事ぶりにあらためて驚かされます。
本件は、ユニークで貴重な展示ということで、8月14日の読売新聞朝刊紙上 でも紹介されました。
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今日から、根岸の子規庵で毎年恒例の糸瓜忌特別展示が始まりました。 財団法人子規庵保存会設立80周年の記念すべき今年のお題は、 「「女十句集」と明治の郵便回覧句会」です。
装幀家菊地信義さんのデザインによる美しいちらしが出来ています。
展示の監修は、研究所所員の平出隆先生。 新発見資料の「十句集」実物を見ることができます。 十句集とは、正岡子規が郵便回覧の方法で1896年から亡くなる1902年まで 毎月行っていた句会作品をまとめた小冊子です。 具体的なそのシステムは、 1.「女」「魚」などの毎月のテーマごとに参加者が10句ずつ投稿。 2.幹事が集まった投句(参加20人の場合計200句)を季節ごとに整理して 作者名を伏せて写した冊子を作成。 これを郵便で全参加者に一巡させます。 3.各参加者は、その冊子から自分が良いと思った作品を選句して幹事に 連絡。 4.幹事が選句結果を冊子に朱筆で書き込み、再度郵便回覧(二巡め)。 冊子は、選句の結果最高点を得た参加者に記念として贈呈されました。
以上1〜4のプロセスを、1ヶ月間の間にまわしていたのです。 これを毎月毎月亡くなるまで中心人物として継続していたわけで、 子規の旺盛な仕事ぶりにあらためて驚かされます。
本件は、ユニークで貴重な展示ということで、8月14日の読売新聞朝刊紙上 でも紹介されました。