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Dec 02, 2008

シンポジウム「10年後の出羽三山を考える」報告 1

羽黒山・月山・湯殿山からなる山形の山岳聖地・出羽三山。 その麓には、手向(とうげ)という山伏の宿坊集落が広がっています。 さる11月30日(日)、この地域の「手向ふるさとセンター」でシンポジウム 「10年後の出羽三山を考える ―よみがえる山の思想をめざして―」が開かれました。

前日に東京から鶴岡に着くと、12月にはめずらしい快晴。 鶴岡駅から羽黒に近づくにつれ、霊峰月山がはっきりと姿を現します。 この日は手向の大聖坊にて、遅くまで実行委員会との打合せと懇親会。

さて翌30日(日)は、いよいよシンポジウム当日。 トップバッターは、IAA特別研究員の天野移山氏の講演「羽黒修験の神仏観とその思想」。 縄文から国家形成期にいたるまでの死生観、山の思想の広がりを会場に説明します。

続いて成城寺子屋講座の本田晶子氏による講演、 「出羽三山講の新たなカタチ―都市・若者・成熟する旅学」。 神仏や精霊たちの豊饒なざわめきを体験する、拝所めぐりの旅学を提案します。

この後、羽黒修験の総本山・正善院の副住職をつとめる長南弘道さんを交え、 神仏習合について熱い議論がくりひろげられました。 「出羽三山からの挑戦」の第一歩です。

ポスト @ 2008/12/02 22:23 | イベント報告

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